今年も残すところ後わずか、1年はすぐに過ぎていきます。それにしても最近はそのピッチが早く感じられるのですが、年齢でしょうか。
10月、11月と続けて国家試験に関わりました。宅地建物取引主任者試験(宅建試験)と行政書士試験です。といっても後者は東京都行政書士会員として試験の監督者を務めただけですから、特別の話はありません。
前の試験では私自身が受験者でした。そこで今日は、宅建試験を受ける人の参考になれば、などと勝手に考え体験を書いてみます。個人的な話ですから関心のある方のみお読みください。
宅建業の世界で生きる人には、この試験は避けて通れません。自分の客の売買契約書や重要事項説明書に記名押印もできないのでは、業界人として一人前とはいえません。そのためか、受験予備校には宅建講座が設けられ、不動産関係者を中心に多くの人が費用をかけ、なかには休日返上で受講していると聞きます。受験者が多いですから予備校は放っておけません。
しかし、この試験、それほどまでしなくとも受かるはずだ、というのが私の体験です。およそ試験は、とりわけ資格試験では「傾向と対策」がすべてだと考えます。 効率的で効果的な勉強法を工夫しなければなりません。仕事をもっての受験勉強では、なおのことです。
資格試験は受かれば良しで、本当に必要な勉強は合格後にいくらでもできます。ともかく受かることが大事です。そこで参考になるか分かりませんが、私の受験体験を書いてみます。
準備は10月に入ってからにする。
試験問題は、記憶力を問うものがほとんどですから、早くから取り組んでも忘れてしまいます。直前に勉強した方が効果的であり効率的です。
過去問中心の勉強に徹する。
出題される問題は繰り返し問題か、過去問を多少派生させた範囲の問題です。むやみに手を広げても効果はあがりません。それに7割の35問で合格する試験ですから、範囲を絞り切ることが大事です。
コンパクトな参考書一冊にする。
本番で的確にアウトプットできるよう知識を整理しておくことが重要です。そこで私が見つけた本は、「逆転合格ゼミ」TAC出版。A5版の250頁であすが、過去のデータ分析がよくできています。これ一冊で必要な知識がえられます。
合格点の稼げる分野に特化する。
建築基準法や都市計画法などは範囲が広く、その割りに出題数が少ないです。このような分野に力を入れるのは得策ではありません。この試験は宅建法と民法が中心です。ここで30問を稼がなけれ合格は覚束ありませんから、この2分野に集中する必要があります。
20日間の受験勉強
まず1週間かけて、過去問(最近の5年分)を解く。
制限時間内で分かっても分からなくても、ともかく全問を解いてみることが大事です。できるところと、できないところを明確にするのです。
次の1週間で、前の週に正解できなかった問題をつぶす。
間違った原因を徹底的に調べ知識を確実にしなければなりません。不確実な知識では本番に役立たないからです。ここで使うのは過去問集の解説と先の参考書だけで十分です。もちろん、重点は民法と宅建法になります。
直前の6日間は、参考書の熟読と暗記に集中する。
コンパクトな参考書であれば1日で読み通すことは容易です。参考書は薄さが1番。なにも全問正解を目指す必要はありません。1日の勉強時間は、平均して5時間程度。ノートは取りません。書く時間がもったいないですし、その場で記憶してしまいばよいのです。その代わり、参考書に書き込みをします。試験直前に参考書1冊を読めば事足りるようにするためです。
試験当日
教室に入ると以外に女性が多く、私のような年齢の受験者は見当たりません。問題は、最初の民法から順を追って解いたのですが、意外と時間がかかってしまいます。途中であせりだし全問が終わったのは5分前。マークを埋め終わるとほぼ同時にベルが鳴っていました。宅建法から入れば余裕がもてたのに、と反省しましたが後のまつりです。
試験を終えて
なんとか試験は終了したが疲労困憊。帰りの駅までの道が遠く感じました。悪くても40点はできたと自己採点したが、果たして何点であったか。二度と受ける気はないので、問題集はその日に処分してしまいました。発表日のことはすっかり忘れていた12月2日、合格の書留郵便が届きましたが、特段の感慨はありません。もともとが興味本位で受けた試験です。